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相談室だより Vol.12「こ こ ろ の 民 主 化」

「カウンセラー(臨床心理士)松本よし子」

 イスラム過激派が起こしたパリ新聞社襲撃事件への恐怖と怒りのニュースが、連日、世界中から届いてきます。「9.11」以降、数知れぬテロや戦争が続き、人類は、「戦争の世紀」といわれた20世紀から学べず、成長した21世紀を築くことはできないのでしょうか?
 テロという行為の残虐性は言わずもがな、ですが、その背景には、長い長い悲惨な歴史が、不当で残酷な出来事が、個人のレベルでも国家のレベルでも行われ積み重なっています。
 数年前の「アラブの春」は、特に西側諸国の人々には朗報として受け取られたのでしょうが、その後の中東地域の状況をみると、「民主化」とは、そんなに単純なものではないことを思い知らされます。
 「日本は民主主義国家だ」と、一応、私は思っているのですが、皆さんもそう思われるでしょうか?
 しかし、昨年末の衆議院選挙の低投票率をみると暗い気持ちになります。
 投票に行かなかった人の気持ちもよく分かりますが、「政治は国民の写し鏡」であることは間違いありません。今の嘆きを全て「政治家のせい」と言って、一人一人は思考停止に陥っていては、成熟した政治が育つ土壌はいつまでたってもできないでしょう。

 ところで、カウンセリングでは、時々、自分と他者・周りの世界とのかかわり方を国の政治体制にたとえて話し合うことがあります。
* あなたの国(自分)は民主主義国家で、リーダーのあなたは、話し合いを基本とした民主的な手法で国民の声をよく聞き、その思いを実現するためによく考え、賢明な決断をして、他国との共存共栄を目指した外交をしているでしょうか?
* それとも、独裁者が、一部の国民の利益だけに囚われ、反対意見の国民の声を聞かずに抹殺し、他国への自分勝手な要望を押し付け戦争するような国でしょうか?
* 変化することを恐れ、自分たちだけの生活文化を頑なに守り続けようと、他国との交流を怖がり禁止している国でしょうか?

 一人一人の「こころの民主化」を実現していくこともとても難しいことです。でも、それが可能になる自分を地道に作っていくことは、自分自身にとってだけではなく、民主的な社会の実現に、一番、大切なことなのだと思います。
 まずは、自分自身へのかかわり方から、家族との関係から、職場から、地域から、皆さんはどのようなあり方をしているのか見直してみませんか?