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相談室だより Vol.3「 仕事としての役割 」

「カウンセラー(臨床心理士)松本よし子」

 心身を病んだ人のこころには、誰にぶつけようもない不安や悲しみや怒りが渦巻いていることがあります。そんな時、しばしば医療従事者は、その感情をぶつけられる対象にされてしまうことがあります。また、一分一秒が問われる厳しい医療の現場では、スタッフ同士の間でも、理不尽と感じる怒号が飛び交うこともあるでしょう。
 対応できないようなことを執拗に求められたり、ミスをいつまでも責められたり、時には人格を否定されるような言動で罵られることもあるのかもしれません。生身のこころをもった私達は傷つきます。自分の至らなさを責めて落ち込み、何とか積み上げてきた自信さえ‘こっぱみじん’と崩れ、消えてしまうかもしれません。
 しかしこれは、チームを組んで、人と関わる仕事をするかぎり避けては通れない道です。
 大事なのは、「この仕事に従事したからこそ、こういう体験をしているのだ」と、
 「仕事としての役割」に向けられているという視点を、見失わないようにすることです。          
 さもないと、「自分の全存在がだめなのだ」と、いたずらに痛手を深く負ってしまい、そこから学ぶ余力を残せなくなるでしょう。
 経験を重ねて鍛えられ、熟達していく道は遠くなります。
 「ひとりの人」として、人と関わる時、「自分自身」と「仕事としての役割」を、きれいに分けて線引きをすることなど簡単にできるわけではありません!  けれども…、
 仕事の中で経験する、人との間の情緒の嵐を、少し距離をとって眺めてみることができるよう、日々、少しづつでも、取り組んでいきたいものです。