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相談室だより Vol.8「 普通 ということ 」

「カウンセラー(臨床心理士)松本よし子」

 いじめ自殺 や ストーカー殺人など、一昔前にはあまりなかった事件が増えています。
 少し前にテレビで話題になったドラマ「名もなき毒」(宮部みゆき原作)は、人の心の中にある危うい毒が、周りの人を、そして何よりも自分自身を壊してしまう恐ろしさを描いていました。 その中で、ストーカー行為をする女性について「僕は、彼女は私たちと同じようにごく普通の人だと思っていました」と言う主人公に、元警察官の探偵は「私たちは
立派な人間!なんだよ。今は、普通の質が落ちているのだと思う」と言います。
 私は、この「立派な人間!」という表現に胸をつかれるような思いがしました…。
 皆さんは救急の専門家として、科学技術の進歩のおかげで、昔なら助けられなかった多くの命を救うことができていると実感されることでしょう。パソコン・携帯電話がコミュニケーションの必須のツールとなり、その恩恵は、誰もが同意することでしょう。
 しかし、人の心はそれに伴って進歩するものでは、どうやらないようです。
 今の時代の「普通」について、普通に考えてみること。自分の考えややっていることについて、一旦、頭の中をリセットして、「普通」というキーワードを入れて再考してみる。
 もしかしたら、私たちにとって「普通」ということが一番難しく、「普通に生きる」のは、いつの世でも、正に、「立派」なことなのかもしれませんね。

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